大人の絵本感想文「もりのおふろ」
この絵本を手にとった理由
何と言っても、このほのぼのとした絵。百獣の王とは思えないリラックスした入浴姿に惹かれて読み始めました。かわいいですよねぇ✨
惹かれる絵は、以前紹介した「くまくまパン」と同じ作者の西村敏雄さん
くまくまパン [ 西村敏雄 ]も、今回の もりのおふろ (幼児絵本シリーズ) [ 西村敏雄 ]も、表紙の絵を見て手に取りました。優しいテイストで、大好きです♡
みんなで協力しあって生きることの幸せ
もりのおふろでライオンさんが体を洗っていると、次々と動物がやってきます。動物たちは前にいる動物の背中を洗ってあげるうちに風呂桶を囲むようになり、ライオンさんの前にも動物が来て背中を洗ってあげます。
最後に皆んなでお風呂に浸かる様子は、とても幸せな光景です。
「洗ってあげるね」の連鎖が輪になって循環し、皆で助け合うことで生まれる幸せが描かれています。
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この絵本の大人的、ジワりポイント
ところで、この絵本には私が一度読んで虜になったページがあります。それは、1番始まりのページ。表紙と同じ風呂桶だけ描かれたページには、
「もりの おくで おふろが わいています」
という導入文。
そんな当たり前のように言いますけど(笑)
森を歩いていて、あんなに良いお風呂が突如現れる、その前提。まだ絵本の世界に入りきっていない大人心が、じわじわとくすぐられるんです。
いやいや、え?そうなの?お風呂が??と。
それはそれは、ジワります。
ライオンの少し猫背気味な洗い姿もキュンときますね。
風呂桶にお湯をためて、椅子に座って洗っている姿は、日本人の心にグッとくるのです。部屋に飾りたい絵本です🥰